不正咬合(抜歯・外科的矯正:生活歯髄切断法による治療)
6ヶ月齢 トイプードル ♂
生後7ヶ月齢の時に、健康診断で去勢手術の相談でご来院されました。
まだ乳歯が残っていて、永久犬歯の成長がかなり完成し、右下顎犬歯が上顎の口蓋に障害を起こしていました。
1.7ヶ月齢での、正面外観です。
乳犬歯が抜けずに永久歯が生えています。
2.月齢が遅かったのですが、抜歯・外科的矯正を実施しました。
3.8ヵ月齢です。右下顎犬歯の問題が改善されていないため切断することになりました。
4.犬歯を切断し、象牙質を削除し
5.歯髄の一部の切除を行い
6.止血をしてから
7.断端を消毒して、コンポジットレジンで歯を覆い
8.形を整えて、きれいに仕上げ
9.犬歯が口を傷つけることを回避しました。
抜歯矯正が出来る時期は、永久歯が成長してしまう前のため、時期が遅れると障害の回避が難しくなります。
犬歯を切断する方法は、術後定期的にレントゲンで歯の状態の確認が必要なため、5~6ヶ月での歯科検診で、適切な時期に矯正することをおすすめします。