埋伏歯(下顎犬歯の抜歯)
1歳 チワワ ♂
1歳を過ぎた時に、去勢手術のため来院されました。
乳歯がまだ残っている事と、下顎の永久犬歯が認められないため、
去勢手術と同時に、歯の状態の確認と抜歯等の処置が必要であることをお伝えしました。
1.右側外観です。下顎乳犬歯はありますが、永久犬歯が認められません。
2.正面です。右下顎永久犬歯が認められません。
3.麻酔をかけて歯科レントゲンで確認すると、顎の中に永久犬歯が埋伏していました。
4.乳犬歯を抜歯して、歯肉を切除すると、永久犬歯が見えてきました。
5.周囲の骨を削り、犬歯を抜くスペースを作り
6.犬歯を抜歯してから、周囲の組織を切除して
7.大きな空洞が出来たので
8.骨補充剤を入れてから縫合しました。
9.他の乳歯も抜歯をして終了です。
本来あるべき歯がない場合は、埋伏歯の可能性があるため、避妊去勢手術の際に歯科レントゲンで確認をして、骨の中に歯がある場合は適正な処置が必要になります。
埋伏歯は放置しておくと周囲の骨を溶かしながら腫大するため治療が必要になります。