永久犬歯の欠損・前臼歯の変形歯
本日の歯科症例は、7ヶ月のチワワ♀です。
以前から、歯科検診で
・6カ月になって下顎永久犬歯が萌出しても、上顎永久犬歯が認められない
・下顎犬歯が、上顎切歯の舌側に咬合
・遺残乳歯が多数など
いくつかに気なる点があるので、避妊手術の際にレントゲン検査で確認しましょうと、ご提案していました。
右側外観と下顎外観の写真は、この様な感じです。
皆さん、何が問題かお気付きですか。
レントゲン検査では、
この様な感じです。
上顎永久犬歯は左右とも本当にありませんでした。
右下顎永久前臼歯を保存するため、乳臼歯を抜歯し、下顎犬歯は外科矯正を実施しました。
麻酔をかける前に、おおよその手術のイメージはしているのですが、実際は歯科レントゲン検査を実施しないと判りません。
術前の治療イメージが、術中レントゲン検査で評価が異なった場合に、即時に治療修正が必要である歯科治療の難しさと奥深さを感じるところです。
今回の処置で、今後の問題は全て解決できた訳ではなく、乳歯が時間と共に吸収されて欠如すると思われます。
今後も定期的に口腔内を検診させていただこうと思います。