てらい動物病院|奈良県奈良市の動物病院,犬・猫などの健康管理、診察に対応しています

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歯の健康に関するご相談

  • ・今まで歯磨きをしたことがない方
  • ・動物さんのお口の中が臭う
  • ・デンタルケアについて詳しく知りたい

など、歯について興味をお持ちの方や、麻酔をかけてまでスケーリングをする必要がないと思われている方も、現状の動物さんの口の中の状態を確認させて頂きます。
歯科処置以外にも、日々のデンタルケアのご相談や動物看護師による歯科指導をさせて頂いていますので、お気軽にご来院ください。

わんちゃんの年齢によって気を付けるポイントが異なります。

・生後6〜8ヶ月のわんちゃん   ⇒ @ 乳歯遺残・不正咬合
・3歳以上のわんちゃん   ⇒ A 麻酔下スケーリング処置(予防歯科)
・歯周病のあるわんちゃん   ⇒ B 麻酔下歯科処置・治療

ご年齢の箇所をクリックして、ご参考にして下さい。


@乳歯遺残・不正咬合について   生後6〜8ヶ月のわんちゃん

乳歯が残っていませんか?
歯並びはきれいですか?

通常、乳歯は生後5〜6ヶ月で永久歯に生え変わります。
もし乳歯が抜けずに残っていると、歯並びが悪くなり、歯石が付きやすいため歯周病の原因となります。
乳歯と永久歯の区別は判りにくいため、成犬になって乳歯が残っていても、飼主様は気付かれないことが多くみられます。
もしお口の中を見られて、“何だか歯並びがおかしいな?”と感じられたら一度ご来院下さい。

乳歯の抜歯矯正が適正とされるのは、生後6〜8ヶ月までになります。
適切な時期の抜歯矯正であれば、避妊去勢手術と同時に実施も可能です。


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A麻酔下スケーリング処置(予防歯科)について 3歳以上のわんちゃん

3歳を過ぎると80%以上の動物さんは歯周病があると言われています。
歯石が付きやすい場所は、主に上顎犬歯、上顎前臼歯、後臼歯などの奥歯です。
また歯磨きをされている場合は、歯ブラシが届きにくい場所、上顎後臼歯がポイントになります。

軽度から中度の歯周病であれば、麻酔下スケーリング処置を行うことにより、歯周病の改善が可能になります。
歯周病が重度になる前に、日々のデンタルケア、そしてスケーリング処置を実施しましょう。
動物さんの歯の状態によって異なりますが、3歳以上で予防歯科として定期的なスケーリング処置を推奨しています。

歯周病は、歯石の付着だけでなく、食べ物・おやつ・口腔内の免疫力の低下・唾液などの影響に大きく左右されます。
歯周疾患が起こりやすいのは…

・大型犬・・・ 硬いおもちゃ(馬のひづめ等)をかじる事により、歯が折れる・欠けるといったトラブルが起こりやすい
・小型犬・・・ 歯垢・歯石の付着が起こりやすく、早期に歯周病が進行し歯が抜けてしまうことが多い
・その他・・・ チワワなどの超小型犬やシーズーなどの短頭種は、顎が小さく、歯が密であり、欠歯が認められる
M.ダックスなどは、犬歯の内側から鼻に歯周病が起こり、くしゃみなどの症状が起こりやすい

などになります。


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B抜歯処置について 歯周病のあるわんちゃん

歯周病の状態が悪化すると抜歯処置が必要になることがあります。
歯がグラグラ動いている場合や、歯肉が後退し歯根が大きく露出してる、歯根部に感染が起こり骨が溶けている場合は、歯を残すことで感染がひどくなり、顎の骨が折れるなどの問題が生じる危険性が高くなります。このような場合には抜歯処置が必要となります。

抜歯をすると、「ドライフードが食べれなくなるのでは?」と気にされる方が多いと思います。
わんちゃんは、本来は肉を噛み切り、丸呑みする採食行動の為、歯がなくてもドライフードを食べることができます。
それよりも痛みがあったり、感染があったりすることが食事を摂れなくなる原因となります。


■抜歯処置のご紹介
<臼歯の抜歯>  (7歳 M.ダックス ♂)

口臭が気になるという主訴で来院され、一般的な歯科検診を希望されたわんちゃんです。
診察室での状態は、歯石の付着は中程度で特に歯がぐらぐらすることもありませんでした。
しかし、麻酔下でのプローブ検診とレントゲン検査で、歯の周囲の骨が感染していたため、抜歯処置まで必要なことが確認されました。

  • @麻酔をかけて口の中の状態を確認しています。これは、左側から見た口の中の状態です。

  • A歯周ポケットが正常がどうかプローブで検査をします。異常があればレントゲン検査で骨の状態を確認します。

  • Bレントゲン検査で、臼歯2本の抜歯が必要と判断しました。
    臼歯の歯肉を露出し、根分岐部を確認しています。

  • C後臼歯は3根(歯根が3つ)なのでそれぞれ歯根を分割する必要があります。歯を分割し、それぞれの歯を抜歯します。

  • E一部の歯を抜歯しました。

  • H抜歯処置が終了しました。

  • I抜歯した後は歯の周囲の骨が尖っています。骨を丸く削り、歯茎を縫いよせるため、歯茎を切り広げてます。

  • J歯肉をきれいに縫合しました。

  • K反対側の右側の歯は問題なく、スケーリングのみ実施しました。


トリミングなどで実施される無麻酔での歯石除去では、このような内部の問題は改善されません。
歯は綺麗になったけれど、「すぐ、またお口の中が臭いだした」「顔が腫れてきた」という問題が出ることがあります。
スケーリングの際には歯周ポケットを調べたり、異常があればレントゲンを撮る必要があります。


<犬歯の抜歯> (5歳 M.ダックス ♂)

頻繁にくしゃみをして、時々鼻血が出るとの主訴でご来院されたわんちゃんです。
左上顎犬歯の歯周病のため、周囲の骨が溶けていることが、くしゃみ・鼻血の原因でした。

  • @麻酔下でレントゲンを確認したところ、左上顎犬歯に問題があることが確認されました。実際に犬歯内側のポケットがかなり深い状態でした。

  • Aみためでは、スケーリングをした後は、このようにとてもきれいな状態になっています。

  • B抜歯の為に歯肉を露出した状態です

  • C実際に犬歯は簡単に抜ける状態でした。口と鼻の中が(ピンセットの先の黒い部分は鼻の中です)が開通している状態でした。

  • D口と鼻の周辺の汚れた組織を切除し、縫合しました。


ご来院された理由は歯科ではありませんでしたが、歯周病はこのような症状に関連することもあります。
今回、問題の歯を抜歯し、口と鼻の中の開通している部分を縫合する事で、鼻炎症状は改善されました。


<全臼歯の抜歯> (3歳 日本猫 ♀)

まだ3歳で若い猫ちゃんですが「口臭がひどい」「舌を出しっぱなしにしている」ということでご来院されました。
歯周病が原因で、ほとんどの臼歯を抜歯する必要がありました。

  • @鎮静下で口の中を確認しました。
    右側からみて、上顎・下顎臼歯の歯石・歯肉炎が重度であり、歯根部分が露出している状態でした。
    また炎症のため歯がぐらぐらしていました。

  • A左側からみても、上顎・下顎臼歯の歯石・歯肉炎が重度であり、舌の一部が切れているため、出血も起こしていました。

  • B歯科レントゲンで確認すると、歯が溶ける病気(破歯吸収病巣)のために、歯肉炎が悪化していることが解りました。
    その為、全臼歯抜歯を決定しました。
    まず、右上顎臼歯を分割しています

  • C分割した全ての歯を抜歯し、周囲の骨を削り、歯茎に刺激がないように、縫合します。

  • Dすべての臼歯を抜歯した後の写真です。上顎の臼歯を抜歯し、縫合しました。

  • E同じく下顎の写真です。
    下顎の臼歯も抜歯し、縫合しました。
    また、舌の切れている部分も縫合しました。


抜歯により、短期間で口内炎・舌炎が改善されました。
ひどかった舌炎の問題がなくなり、非常によくごはんを食べれるようになり、性格も以前より活発になりました。


<全抜歯> (14歳 T.プードル ♂)

高齢のわんちゃんで、口臭がひどいという主訴で来院されました。
歯周病がかなり進行していたため、あごの骨が非常に弱く骨折しやすい状態でした。


老齢犬の歯を抜歯する場合、通常の抜歯・縫合だけでなく、必要に応じて骨の補強を促す処置が必要になります。
このように高齢で歯周病が進行していると、下顎骨折をするリスクが高くなるため、慎重な歯科処置が必要になります。
歯をすべて抜歯すると、「食事を食べれなくなるんじゃないかな?」「なんだか見た目がかわいそう・・・」と思われる飼い主様もおられます。
しかし、わんちゃんは歯がなくても、元々人のように咀嚼する動物ではないため、採食に関する影響はほとんど認められません。
全ての抜歯を行うことで痛みから解放され、食欲も回復しました。
そして口臭がなくなったことで飼主様とのコミュニケーションやスキンシップもより良好になりました。


また、高齢動物の場合は、必要なすべての歯科処置を1回の麻酔下で行うことが困難な場合がありますので、優先順位を決めて必要な治療を実施します。


最後に…

麻酔下での歯科処置を希望されなくても、口の中がどんな状態なのか、どんな治療法があるのかを通常の診察(視診等)でわかる範囲でお話させて頂きます。
実際には、術前検査や歯科用レントゲンなどで、状態を詳しく確認させて頂いて、詳細な診断をしてから治療させて頂きます。

歯科検診での術前検査で、肺の腫瘍を発見したり、歯周病の原因が腎臓病の病気であったというケースもあります。
歯周病の原因がその他の病気ということもあります。

その為、治療は歯の問題はもちろん、全身症状も含めて総合的に判断させて頂き、一番良い選択肢を飼い主様とご一緒にご相談させて頂きたいと考えています。

是非、気になることがあればお気軽に御来院下さい。

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